iTunesカードの転売は、目的や状況次第では違法性があるので注意が必要です。
本記事では、iTunesカードの転売情報をまとめました。
転売と買取の違いや、安全に換金する方法も紹介するのでご覧ください。

『アップルギフトカード』へ統一されています。
目次
1.iTunesカードは転売可能?基礎知識まとめ
iTunesカードの転売自体は可能です。
しかしiTunesカードの転売で利益を生むことは難しく、Appleの規約を確認する限り注意が必要と言えます。
また「転売」と「買取」には大きな違いがあり、買取であればリスクは低いです。
まずは以降にて、iTunesカード転売の基礎知識を確認しておきましょう。
1-1 Appleの規約
Appleギフトカードの転売に関する規約は、以下の2つが挙げられます。
所有権
物理的なギフトカードおよびコードについて、その危険負担および所有権は購入時に購入者に移転します。電子的に送信される本ギフトカードおよびコードについて、その危険負担および所有権は、受領者への電子送信時に購入者に移転します。コンテンツコードについて、その危険負担および所有権は、物理的または電子的な引渡し時に受領者に移転します。
引用元: Apple公式
備考
転売はできません。
引用元:Apple公式
所有権は購入者のものになるため転売自体は可能ですが、備考にて「転売はできません」との記載が確認できたため、転売行為がバレると規約違反に該当します。
そのため、もし転売がAppleにバレた場合、最悪以下の状況になると考えられます。
- Appleアカウントが凍結する
- Appleアカウント残高が利用できなくなる
転売を検討している方はくれぐれも注意しましょう。
1-2 転売と買取の違い
種別 | 目的 | 古物商の 許可証取得 |
確定申告 |
---|---|---|---|
転売 | 自分で販売して 利益を出すこと |
必要※1 | 金額次第で 必要 |
買取 | 業者に売却 すること(利益なし) |
不要※2 | 不要 |
※1.物理カードの転売、もしくは継続的に転売する場合
※2.買取業者側は許可が必要な場合あり
iTunesカードを換金する際、目的によって「転売」か「買取」か異なります。
例えば、1万円分のiTunesカードを1万1,000円で売って1,000円の利益を出すと「転売」。
反対に1万円分を9,000円で売却した場合は「買取」に該当します。
また、2章で詳しく解説しますが、もし「買取」であれば違法性は全くありませんが、「転売」の場合は状況次第で違法に該当するケースもあるので注意が必要です。
iTunesカードを金券ショップなどで安く仕入れて売買する場合、状況次第で古物商の許可証の取得が必要になることがあります。
また、安く仕入れたiTunesカードの転売は、「使えない」「アカウント停止」のトラブル被害が起きやすいため全くおすすめできません。
1-3 詐欺に注意する必要あり
iTunesカードを個人間で転売する場合、詐欺に遭うリスクが非常に高いです。
なぜなら、iTunesカードはギフトコード番号さえ分かれば相手もチャージできてしまうからです。
もし仮に、購入者の入金前にギフトコードを教えてしまった場合、相手にギフトコードを使われる可能性もあります。
入金後であったとしても、相手が「ギフトコードが使えなかった」と返金を求められトラブルになる事例も多数です。
このような事態が懸念されるため、個人間ではなく企業に売却する方が安全と言えます。
2.iTunesカード転売はバレる?違法性やリスクを解説
iTunesカードの転売は、状況によっては違法性やバレるリスクがあります。
ただし、買取してもらう場合は違法性はなく、バレるリスクのある相手も変わってきます。
方法ごとに以下にまとめたのでご覧ください。
方法 | 違法性 | バレるリスクの ある相手 |
---|---|---|
転売 | 状況次第であり |
|
買取 | なし |
|
以降にて詳しく解説するので、ご自分が検討している項目をご確認ください。
2-1 転売の場合
iTunesカードの転売で一番危険なのは、利益が出たからこその違法性です。
転売することで違法する可能性が高い以下の2つを解説します。
- 古物営業法違反
- 脱税
カードタイプのiTunesカードは、営利目的で売買を繰り返していた場合、新品・中古品問わず、営業所在地の都道府県公安委員会の許可が必要になる場合があります。
もし無許可で転売営業していた場合、3年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処されるリスクがあります。
参考元:衆議院
もしiTunesカードの転売で利益を得ていたにも関わらず、確定申告を行わなかった場合、状況によっては脱税に該当します。
iTunesカードの転売自体で利益を得られる可能性は低いですが、もし利益を得ている場合には注意しましょう。
参考元:国税庁
上記のような違反をすることで、当然ながら家族や職場、Appleにバレることは容易に想像できます。
転売も、一度の少額であれば不用品の処分で済みますが、繰り返し転売を行い利益を得る見込みの場合には注意が必要です。
2-2 買取の場合
買取の場合、不用品の売却と同じなため違法性はありません。
売却しても購入時より高く売れることはあり得ないため、転売のようなリスクはないのです。
ただし、クレジットカードなどの後払いを利用した場合、以下の状況ではショッピング枠の現金化を疑われる可能性はあります。
- 高額・連続購入した
- 月末月初に購入した
- 後払いの滞納履歴がある
もし疑われると、後払い決済方法の利用規約違反に該当するため、その決済サービスが利用できなくなるリスクがあることは覚えておきましょう。
以下の記事でも解説しているのでご覧ください。
\換金行為はバレる?/
3.iTunesカード転売ができる場所【ヤフオク・売買サイト】
iTunesカードを転売ができる場所として考えられるのは、以下の2つです。
上記は、自分で好きな金額を設定して販売できるため、状況次第では利益を生み出せる可能性があります。
ただし、 iTunesカードはApple公式サイトにて額面通りの価格で購入が可能なため、どちらを利用したとしても大きな利益を見込めるとは言い難いです。
以降にて、ヤフオクと売買サイトの特徴を紹介します。
3-1 ヤフオク
メリット
- 高く売れる可能性がややある
- 売上金のPayPayチャージは手数料無料
デメリット
- 落札額の10%手数料が発生する
- 銀行振込は手数料有
- Apple初売り後等は出品数過多
- 出品作業に時間がかかる
- 売れ待ち時間がある
ヤフオクは、時期によってiTunesカードの出品&落札が目立ち、換金率は70〜87%が相場です。
落札額の10%分手数料がかかるので、90%以上の換金率を狙うなら額面以上の価格で売らなくてはなりません。
そうなると入札者が現れることはまず期待できないので、高く売れる可能性は秘めていますが額面の90%以上での転売は難しいと言えます。
ヤフオクの他には、モバオクもiTunesカードの出品可能です。
3-2 売買サイト
メリット
- トラブルの際保証のあるサイトもある
- 高く売れる可能性がややある
デメリット
- アカウント停止のリスク
- 出品手数料が発生する
- 売れ待ち時間がある
- 出金時に手数料がある
売買サイトは、デジタルギフト券専用のオンラインサイトで、換金率は88〜90%が相場です。
出品可能なギフト券が決まっている分、ヤフオクよりもギフト券購入に意欲的な方が利用する傾向にあります。
多少高く売れる可能性はありますが、定価よりも安く購入したいユーザーが多いので、金額設定を高くしても売れないデメリットもあります。
(※クリックで表示)
売買サイトでは、購入者及び出品者に制限がかけられていると新規会員登録ができない場合があります。
4.【危険】メルカリでiTuneカード転売が向かない理由
フリマサイトのメルカリでは、iTunesカードの出品は禁止されているので転売しないようにしましょう。
現在出品が可能なのは、カードタイプのiTunesカード(Appleギフトカード)に封入されているAppleのロゴシールだけです。
以降にて、なぜ出品が禁止されているのか、また間違えて出品した時に起きることを紹介します。
4-1 メルカリ規約違反に該当する
メルカリでは、現金やそれに相当する金券類・カード類の売買を禁止しています。
禁止されている出品物違反の対象に「オンラインギフト券(iTunesカード・Amazonギフト券)」と記載があるので、出品や購入するとメルカリの規約違反となります。
カードタイプ・コードタイプのどちらであっても規約違反対象です。
情報元:メルカリガイドライン
4-2 出品禁止の背景
実は、以前はメルカリ上でiTunesカードの売買は可能でした。
出品が禁止になった背景には、過去に金券類の不正取引にメルカリが利用されユーザーが逮捕される事態になったからです。
それ以降、マネーロンダリングでの利用を防ぐため、メルカリでiTunesカードの売買は禁止されています。
このような理由のため、今後もメルカリでiTunesカードの売買が可能になることはまずないでしょう。
4-3 違反行為をするとアカウント停止になる
メルカリガイドラインには、違反行為をすると以下の段階的措置が取られることが記載されています。
利用制限の期間は、違反の内容に応じて総合的に判断され、大きく3段階に分けることができます。
- 期間が定められるもの(最大24時間程度のもの、日数が定められるもの)
- 制限解除への判断が伴うもの(本人確認や、詳細のヒアリングを実施※確認の実施後、解除すべきと判断した場合に限り、制限は解除されます
- 無期限(アカウントの利用停止)
上記のように3段階に分けられていても、実は違反行為は1回でも行ってしまうと無期限のアカウントの利用停止の対象となり「一度だけなら大丈夫」と甘く考えていると痛い目を見る可能性も大いにあります。
停止期間は無期限のため、今後解除されることは見込めない上に本人確認サービスの導入により別アカウントの作成も厳しいと言えます。
メルカリサービスは、メルペイやメルカリハロなど年々進化しています。
アカウントが停止していると、今後便利なサービスが誕生しても使えなくなるリスクもあるので注意しましょう。
5.安全に換金するならiTunesカード買取業者の利用がおすすめ
ここまで説明した通り、iTunesカードで利益を出す転売は非常に難しいです。
そのため、もしiTunesカードの換金が目的であれば、買取業者を利用した「買取」の方が安全性が高くおすすめです。
買取業者には、金券ショップとオンライン買取サイトがあり、どちらも企業が買取してくれるため、個人売買と比較しても安全性は高いと言えます。
以下にて、買取業者と転売可能場所の情報を比較したのでご覧ください。
換金方法の比較
方法 | 換金率 | 安全性 | 換金速度 |
---|---|---|---|
買取サイト | 80〜90% | ◯ | 約5分〜30分 |
金券ショップ | 68〜80% | ◯ | 約30分〜60分 |
ヤフオク | 70〜87%※ | △ | 約1日〜3日 |
売買サイト | 88〜90%※ | △ | 約1日〜3日 |
※出品&振込手数料の差引後
今おすすめの買取サイトと、買取可能な店舗は、以下の記事でご確認ください。
\買取サイト情報/
\全国の買取店舗をチェック/
6.iTunesカードの転売に関するよくある質問
iTunesカードの転売に関しては、以下の質問も寄せられます。
- iTunesカードを使ってiPhone転売は可能?
- iTunesカードを安く仕入れる方法はある?
気になる項目は確認しておきましょう。
以降でQ&A形式で回答します。
Q1:iTunesカードを使ってiPhone転売は可能?
A:Apple StoreでiPhone購入自体は可能ですが、転売は以下のリスクを伴います。
- iPhoneに購入制限がかけられていると、制限台数以上はキャンセル対象
- 複数台の転売は、古物商の許可証がないと違法になる場合がある
- 利益が生まれると確定申告が必要になる
- 転売行為がバレるとAppleアカウントが凍結する
上記を知らずに転売すると、痛い目を見る可能性があります。
iTunesカード(Appleギフトカード)でiPhoneが購入できるのはApple Storeのみです。
Q2:iTunesカードを安く仕入れる方法はある?
A:安く仕入れることはできませんが、お得に手に入れる機会はあります。
- ポイント還元のある場所で購入する
- ポイント還元が受けられる決済方法を利用する
- キャンペーン時に購入して還元を受ける
- Apple初売りを利用してAppleギフトカードをもらう
これらの機会を利用すると、実質10〜20%近くお得にAppleギフトカードを入手できます。
また、もしもヤフオクやX(旧Twitter)などで安くAppleギフトカードが手に入った場合、トラブルのもとになりやすいため転売は絶対にやめましょう。
「使えない」「アカウント停止」などのトラブル被害が起きやすく、安く仕入れたとしても転売には不向きです。
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【まとめ】iTunesカード転売は可能だが注意点も多い
iTunesカードの転売は可能ですが、Appleの規約違反に該当します。
また、転売で利益を得ることは非常に難しいですが、もし利益を出した場合、脱税や古物営業法違反に注意が必要です。
ただし、iTunesカードを買取してもらう場合は不用品の売却に該当するので違法性ははありません。
換金する場合、メルカリではiTunesカードの出品が禁止されています。
もし売却するのであれば、売却方法の中でも安全性の高い買取サイトや金券ショップ利用がおすすめです。